メガドライブの未公認エロソフト|もはや骨董品です
投稿日:90年代の街はダンジョンでした
90年代というのは妖しい時代でありまして、変なところに変なお店がありました。店主は小金井生まれで三鷹、武蔵野あたりが根城でした(小金井にはなんにもないので)。 例えば三鷹の南口からちょっと離れた駅前通りには7割エロ本、3割ガロ系の漫画の書店がありました。店主もなんだか偏屈者風でいつもどんよりした目で店番をしていました。本当はガロ系を売りたいんだけど、それだけじゃ商売にならないのでエロ本もおいているといった雰囲気がプンプン。鬱屈していた(今も)店主はその鬱屈した店の空気が好きでよく通ったものです。
妖しい妖しい個人エロゲーショップ
三鷹から武蔵境の間には何故か2件も当時流行り始めたPC98用のエロゲーの中古ショップがあり、三鷹方面のはPC専門、武蔵境の方が怪しさ係数では上で老婆が店番をする8畳ほどの狭い店内にところせましと中古18禁ソフトがならび、何故かスーファミやメガドライブの非公認エロゲームが吊るされていました。 「まさかオレのスーファミでエロゲーができるの?」 非常に欲しく、羨望の眼差しで見つめていたのですが、結構高くて手がでなかったのは良い思い出です。 当時はこういった個人の古本屋や訳の分からないゲームショップが武蔵野近辺でもたくさんあり、町がダンジョンみたいで楽しかったですね。今は絶滅してしまって非常に残念。小さなお店でも結構客が入っていて繁盛していたのですが。店主も当時は古本屋探索をやったもんです。 90年代ってのは世紀末感が溢れる変で楽しい時代でありました。
エロゲー草創期の商品はもはや骨董品
そんなことを思い出したのはメダドライブの非公認ソフトが入荷したからなのですが、いやぁ!紙製の安っぽいケースと単なるコピーのペラッペラな説明書がとってもチープで妖しくて良い感じです。ゲリラ的な開発と販売もナイス! この手のエロゲー草創期のお品には往時のシミュラークル文化大国日本の怪しい魅力とその資料性を備えた骨董品的な価値があります。