人肉食で回収騒動!沖さやか「マイナス」収録のヤングサンデーが入荷!

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調理中
パチパチ、ジュージュー、調理中

テレビで大騒ぎ

小学生の頃から現在に至るまで、漫画の立ち読みは20年にわたって続く店主の習慣。なので、この事件、リアルタイムで経験しており、よっく覚えています。 正直、人肉食描写自体はとくに過激だともなんとも思いませんでした。ただ、翌日のニュースで回収騒動がかなり大々的に報じられてビックリ。人肉食描写がタブーであることを生まれて初めて知りました。 ただ、この「マイナス」は別な意味で店主にとっては印象深い作品です。

虐待サバイバーの覚醒物語

何故かと言うと、中学から店主は不登校で、親とも折り合いが悪く、迷走しまくって現在古本屋稼業という人間でありまして、主人公の恩田さゆりの歪みっぷりは全然人事ではなかったからです。毎週木曜日のヤンサンは当時の私にとってほとんど「マイナス」の日で、おそるおそるコンビニでページをめくっていたことを、今回、この懐かしのヤンサンを手にして思い出しました。店主にとっては非常に印象深い作品だったのですが、トラウマ過ぎて単行本では購入していませんでした。古本屋で立ち読みも嫌だったので、読みなおしたのは本当に20年ぶり。

お食事中
生きるためにお食事中

メンヘラの人の「悪くなりたい。生きる意志に満ち溢れた悪い人間になりたい」ってツイートに店主は非常な感銘を受けたのですが、その気持よく分かります。 悪人ってのは自分が生きるためならなんでもする人。なんでもする奴は当然、盗むし殺すし悪いに決まってる。でも、その自分のためなら神も仏も恐れない強さは美しい。まるで善悪の彼岸にひとり立っているよう。 ピカレスクロマンが何故魅力的かって言ったら、悪人ってのは魅力的だからに決まってます。

恩田さゆり
生きる意志ある人間は悪くて、美しい

爽快、かつ、嫌な悟り

店主にとって「マイナス」が忘れ得ない作品なのは、恩田さゆりがまさにコレだから。 虐待されまくって人に嫌われることを異常に恐れる恩田さゆりはふとした切欠で人を殺してしまいます。しかし、バレない。そこで恩田が思ったことがコレ。 「私を嫌うやつは殺せばいいんだ・・・」 最悪な悟りなのですが、目覚めてしまった恩田さゆりの迷いのない爽快なサイコっぷりが、当時の店主にとっては最高に魅力的でした。 「こうなれたらなぁ~、こうなれたらなぁ~」と強く思ったことを覚えています。これは絶対なれないという確信の裏返しです。だからこそ、ヒーロー足りえる。恩田さゆり当時の店主にとって紛れもない正統派ヒーローだったんですね。世間的には真似しちゃいけないアンチヒーローなのでしょうが、少なくとも私にとってはそうでした。 人肉食いくらいなんだというのでしょう。 私も恩田のように自由になりたかった!!

ヤングサンデー96/9・26号
我が青春のヤングサンデー96/9・26号

じゃあ、実に20年ぶりにこの作品を読んでみてどうだったか? なんと!恩田先生の魅力が増して見えるじゃないですか。全然成長していないどころか、悪化しております。 三つ子の魂百まで!

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